2021.06.07

みんな

心理指導担当職員のぼやき Vol.2 ~トークン法を考える~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ

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僕たち心理士は様々な技法や、方法を使って見えない『心』に介入していきます。

その技法や方法は今も研究し続けられており、数えるのが大変な程です。

そんな中で僕が結構使うのが『行動療法』と呼ばれる手法の中でも、トークン法と呼ばれる技法です。

簡単に言えば、ターゲットとなる行動を強化したり、逆に消去するためにあれこれします。

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これは、ある子の『がんばってるカード』です。

ターゲットとなる行動を具体的に示して、出来たら報酬としてのシールを与えることで行動を強化します。

シールが全部たまった際は…

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その子の好きなキャラクター(これは呪術廻戦という漫画・アニメのキャラクターです)の手作りプラ板をあげています。

また、別の子にはプラ板を四つ切にし、ターゲットとなる行動(この子の場合は、『ボタンをつける練習をすること』がターゲット)ができたら一枚ずつ渡しています。

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これを完成させたくて「練習を頑張る」と前向きに取り組んでもらえるようになれば成功です。

 

こういった事を『正の強化』と言います。

もちろん、『望ましくない行動』に対してターゲットを絞り、その行動を消去していくことも行動療法で使うときもあります。

ただ、僕は技法を使う前に、『望ましくない行動』をとってしまうその人の心を想像して、その心に寄り添える人間でありたいといつも思います。

そして、そういった人間関係が成り立って、初めて『望ましくない行動』を消去するための技法が役立つのではないかと思うわけです。

『正の強化』も同じだと思います。

このプラ板の報酬も、”何をもらうか” よりも ”誰にもらうか” が大事なのかなと思います。

日本臨床心理士会の会長に教えを頂いたときも「何をするかよりも、誰とするか」の重要性を説いていただきました。

「自分の好きな人が自分のために作ってくれた」

こんな嬉しいことはないですよね。

僕も学校の先生からもらう一言コメントとかが嬉しかったなぁ!!

自分のためだけに先生がちょっとした時間を使ってくれていた『ありがたさ』が心に染みます。

あの時はあれこれ文句垂れてばかりでゴメンナサイ…と頭を下げて歩き回りたいくらいです。

そんなわけで今日も僕は時間を見つけては描いています。

 

心理指導担当職員 松本

※見学・問い合わせはいつでも承っております。お電話ください。

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