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心理指導担当職員のぼやき VOL.6 ~なぜ僕らは働くのか?~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ
7月9日(金)に月に1度行われている施設内研修をおこないました。
今月は株式会社LITALICOで就労移行支援事業所で支援員をしている法量美佳先生をお招きし、就労支援の実際を学びました。
就労移行支援事業所でどんな支援をしているのか、就職先が決まるまでの簡単な事例等も教えていただきました。
法量先生のお人柄の裏に強い信念を感じ、「同じ支援者として僕も頑張らなきゃ」と思える時間になりました。
研修を聞いていく中で考えたことは「社会の一員になるとは?」「働くこととは?」といった本質的な部分を考えさせられました。
そして過去に自分が読んだ本に書いてあったことを本当の意味で理解できたような気がします。
この本をご存知でしょうか?
池上彰さんが書かれている『なぜ僕らは働くのか』という本です。
おそらく、小学生~高校生までの子どもたちに読んでもらうことを前提に書かれていますが、インターネット上のレビューを読むと「大人が読んだ方がいい」「部下に読ませた」等というレビューが垣間見られています。
この本の最初に、池上彰さんが
「なぜ僕らは働くのか、その答えの1つは、助け合いでつくられるこの社会の一員になるためです。社会の中で助けられるだけではなく、自分も自分ができることをして誰かの役に立つ、社会に貢献する、それが私たち一人ひとりのすべきことなのです。」
と働く意味を説いてくれます。
そして
「自分なんて誰の役にも立てないのでは…などと、不安に思う必要はありません。しっかりと自分の将来を考えて生きていれば、必要とされる場所は誰だって必ず見つけられます。」
と勇気づけてくれています。
研修の中でのグループワークでは、「子どもたちがどうしたら『働くって何だろう?』を考えてもらえるか」というテーマで話し合いをしています。
その答えを出すのに、僕は池上彰さんがいう『働く意味』と勇気つけてくれる言葉を思い出しました。
僕がいたグループの人たちは「そもそも勉強しないならば、仕事をするっていう図があった」「勉強しないなら家を出ていけと言われた」そんな話も飛び交いましたが、「いつだろうね?真剣に未来について考えはじめたのって…」と遠い目をしている人もちらほら…笑
遠い目をしながらも自分たちが日ごろやっていることを振り返り、結局「仕事をするのに共同とか、協力、人との関わりは絶対に必要だ」という話題になりました。
「これを皆でやりましょう」と目標やテーマが決まった時に、自分もその目標やテーマに対する『助け合い』をしようとする姿勢や思いが大切なのではないかと僕も思いました。
「みんなで遊ぶよ~」「みんなで〇〇しよう~」と呼びかけられた時に、それに参加する!
それだけで、数10年後『働くって何だろう?』と問題をつきつけられた時に答えを導きやすいのかと思うのです。
だから「日々、自分たちのやっていることって超重要だね」としみじみと思い、池上彰さんが言っていることと、現実に僕がやっている仕事がマッチングした瞬間でもありました。
このような機会を与えてくださった法量先生に大感謝です。
どうもありがとうございました。
心理指導担当職員
松本
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