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心理指導担当職員のぼやき VOL.9 ~ルールを守るということ~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ
小学生の夏休みが終わりました。
今年の夏は短期集中型(っと言ってもいいのでしょうか?!)でしたね。
夏休み期間中は楽しいことを沢山しました。
前回の投稿で、「ルールを守ること」を川遊びから学んでほしいと書きました。
そんな時に中学生や小学校高学年の子たちが
「校則ってどうしてあるの?」 「髪ゴムの色まで決められてるのだよ」 「ソックスの色も決まっている」…っといった話題が出ています。
「約束事やルールが無ければどういうことが起こるかな?」と想像してもらっています。
そういう問いかけに面白いやりとりが沢山生まれました。
A「金髪にするのはさすがにまずいでしょ~?」
B「どうして?金髪にしている人なんて沢山いない?」
A「中学生がだよ?」
C「大人ならいいの?タバコとかお酒なら健康に悪いの分かるけど、金髪にしたら髪の毛の成長とまるの?」
A「髪の毛って別に成長しなくてもいいよね?伸びてほしくないし」
B「でも大人になって無くなるのは嫌だ。中学生から金髪にしている人は将来、髪の毛ボロボロになるのかな?」
C「学校の先生はそう言っているけど本当なのかな?」
一同「うーん…」
子どもたちの中ではルールや約束事というものを抽象化し哲学的に考えることはまだ難しく、具体的な校則やルールの中身に対してどうかを考えている様子でした。
約束事やルールは鬱陶しいものである反面、自分たちを守ってくれるものでもあります。
私たちが安心で安全な生活を営む上で大切なものです。
ソックスや髪ゴムの色を守ることが「安心」と「安全」に直結することにはならないと思いますが(笑)、社会生活を送る上での「安心」と「安全」が保障される指針を示してくれるものだと僕は思っています。
てとり・てとりキッズでも『集団遊び』の時間にルールのある遊びを行っています。
ルールのある遊びの中でルールを守ってくれない人がいると遊びがつまらなくなります。
しかし、ルールや約束事に囚われすぎても息苦しさを覚えます。
そんな抽象的で漠然としており、適切な『答え』がないものに対して、小学校の高学年の子たちや、中学生たちが自発的に考えてくれることに頼もしさを感じ、とても嬉しくなった夏の終わりです。
心理指導担当職員:松本
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