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心理指導担当職員のぼやき VOL.17 ~「死にたい」をどう考える?~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ
最後の更新から大分月日がたっていました。
先ずは卒園・卒業された皆さま、おめでとうございます。
無事にコロナ禍で卒園式、卒業式が実施できなかった方々もいらっしゃいますが、無事に証書を受け取れたでしょうか?
この数か月でコロナに対する価値観も変わりつつありますが、感染者数が高止まりしてしまっている中で、無事に卒業・卒園できたことを嬉しく思います。
さて、3月11日に職員研修がありました。
今年度最後の職員研修で、テーマは少し重たいのですが、子どもの「死にたい」を考えました。
私は仕事柄、「死にたい」と希死念慮を持ったお子さんや、リストカットや大量服薬等の自殺関連行動をとっているお子さんと出会う機会が一般成人男性よりは多く、その度に「死とは?」を考えさせられています。
数年前には札幌市がおこなっている自殺行動対策である『ゲートキーパー』の研修にも出させていただきました。
その時から思っていることは、自殺は遠いようで、近いところで起こっているのだなっということです。
研究では『死に対する豊かなイメージ』を持っている人ほど、自死を回避できるそうです。
『死に対する豊かなイメージ』と言われましても、日常でどんなことができるのか…考えてしまいますね。
子どもは言葉で全てを上手く説明できません。
「色々面倒。死にたい」等とSNSを開けばそんな文字も浮かんできます。
その『死にたい』にどれだけの意味があって、どんな意図があるのかは、発したその人にしかわかりません。
聞いた我々は想像するしかないできないのです。
そして「こんなことがこんな風に思っているから、それを『死にたい』って言葉を使って言ったの?」と本人と分かち合わなければいけませんね。
それを明らかにするのに少し勇気がいることですが、「分かってくれる大人なのかな?」「真剣に寄り添ってくれる大人なのかな?」と子どもは思ってくれる要因にもなります。
そんな事を再確認できた時間になりました。
心理指導担当職員 松本