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心理指導担当職員のぼやき VOL.20 ~非行と反抗がおさえられない子どもたち~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ
ゴールデンウィークが終わりましたね。
今ゴールデンウィークは数年ぶりに制限のない連休!!
各所で賑わいが戻ってきていますが、てとり・てとりキッズでは感染対策の徹底に努めてまいります。
さて、そんなゴールデンウィーク中にのんびりカフェでコーヒーを飲みながら、読みたかった本を読みました。
「子どものこころの発達を知るシリーズ」として、他にも「自傷・自殺する子どもたち」や「不安障害の子どもたち」といったものを読みました。
元々、非行や反抗といった子どもの心に興味や関心を抱いていましたし、ADHD傾向との関連性等も興味がありました。
読み進めるうちに、素行・反抗・反発といった子どもの行動や態度に対して診断名をつける意味を考えました。
ポジティブな面ももちろんありますが、それだけでは片付けられないものが多いそうです。
詳しい内容は割愛しますが、本に書いてあったのは、5分でいいから子どもとの時間をとってあげることや、行動療法が有効であることが記されていました。
何よりも深く頷けたのは、言語能力と自己コントロール力とは密接なつながりがあるとされ、素行の問題を持つ子どもは言葉のスキルに障害を持つことが高いことが知られているようです。
従って、言語スキルに乏しい子ほど、自己抑制が難しいことが予測できるようです。
ここからヒントを得られるとするのならば、大切になるのは『自己表現』なのかなと思います。
5分でいいから子どもにNOと言ったり、こちらからアドバイスをしないでありのままを受け止めてもらえる『自己表現』の機会を保障すること
『自己表現』ができるようなツールを沢山用意すること
場合によっては『自己表現』ができるような多面的なトレーニングをすること
言語スキルが高まれば、自己抑制できる力が高まる。
自己抑制ができれば素行の問題を深刻化させずに済ませられる…のかもしれないなと考えました。
今は、『言語スキルが高まれば、自己抑制力が高まる』というイメージはつきますが、『自己抑制力が高まれば、言語スキルが高まるのか』という疑問も抱いています。
言語スキルと自己抑制についてもう少し知見を深めたいところです。
心理指導担当職員:松本