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心理指導担当職員のぼやき VOL.23 ~約束事を守るとは?~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ
夏休みに突入しました!
連日蒸し暑い日が続いている中、子どもたちが待ちに待っていたのが川遊び!
早速、2回の川遊びを実施しています。
川遊びの約束事を確認したり、ルールを徹底させるような動機付けをする工夫が必要です。
「ルールや約束事を守らないといけないな」と一人ひとりが意識できるような『導入』が必要です。
第一回目を終えて、第二回目の川遊びが始まる前に、昨日の自分たちがどうだったのかを振り返ってもらいました。
<良かった点>
・遊べる範囲をしっかり守って遊べた。
・荷物持ちのお手伝いをしてくれる人がいた。
<改善点>
・着がえる時間になっても遊び続ける人がいるからその人を待たなければいけなかった。
・「これ誰の?」とあちこちで声が飛び交っていた
この『改善点』はどうやったら改善できるだろうか?
「みんなで解決してごらん」と個人の行動に焦点を当てるのではなく、どんな自分たちになればいいのか人任せにせずに当事者意識を持ってもらいました。
すると子どもたちから、
・自分の持ち物を最後に確認する。
・脱いだらそのままにせずに直ぐに袋やリュックにいれる。
・時間が分からないからタイムタイマーがあればあとどれくらい遊べるのか分かるかも?
・気持ちを切り替える。
・言われたら我慢して終わらせる。
具体的な意見も出れば、抽象的な意見も出ましたが『みんなで考える』ことが大事だと思います。
そんな約束を大人が提示したのではなく、『自分たちで考えた』『自分たちで決めた』と思うことが大切で、「やらされる」から「自らやろう」とするきっかけになってくれればいいなと思います。
実際に現地で「約束事守ろう」と子どもたち同士が声をかけあい、「全部リュックにしまった!」「ビニール袋にいれた!」と持ち物の管理を報告してくれました。
ただただ「〇〇をしなさい」「〇〇はしてはいけません」と提示するのを繰り返すのではなく、「自分たちが主体となって約束事を決めて、正しい選択をしている」という主体性を演出するのが我々の仕事なのかなと思います。
夏休み期間中にこれらのことを繰り返してみようと思います。
心理指導担当職員:松本