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心理指導担当職員のぼやき VOL.25 ~中1ギャップに備える~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ
幼稚園・保育園から小学校へ就学する子もいますが、小学校から中学校へ進学する子が今年度は多くいます。
『中1ギャップ』という言葉をご存知でしょうか?
小学校と中学校とでは学校生活に関するルールや約束事だけではなく、部活動や生徒会活動などで横の繋がりから縦の繋がりもでてきます。
教科担任制にもなり、教科によって指導してくれる先生が変わり、その時々で自分たちが先生の示す枠に合わせることが求められるようになります。
そういった学校生活のギャップに苦しみ、不登校等の問題が露呈してしまう子どもたちは一定数いらっしゃいます。
私もスクールカウンセラーとして学校を回っていると、「小学校の時は大丈夫だったのですが…」や「中学校になってやっぱり生活についていけなくて…」等と相談を受けることが多くあります。
子どもたちのイメージでも『中学校は厳しい』といったイメージがありますが、確かに約束事は小学校の時よりも多くあります。
でもどうして約束事がたくさんあるのかを考えると、安全に安心して学校生活を送ってもらうためのものであり、生徒手帳に書いてあることを理解して実践していけば怖いものではありません。
そこで、近隣の中学校の生徒手帳を現役の中学生や、職員の息子さんにお願いしてコピーさせてもらいました。
どんなことが書いてあるのかを小6の子たちと眺めたのです。
「ねぇ?このベル着ってあるじゃん?なに?」とチャイムがなる3分前に着席をして授業の準備をして待っていることや、「中学生として相応しい髪型って書いてあるけど、中学生として相応しいってどういうこと?」と疑問に思って聞いてくるてとりの6年生たち!!
書いてあることが抽象的でイメージがわかないのだと思い、書いてあることを具体的に絵や図で示した『生徒手帳解説』を作ってみました。
これで今、自分にどんなことが必要か、何を準備しておけばいいのかが分かるはず!!
早速、「先生、腕時計貸して!」と私に言ってくる6年生!!
「どうして?」と尋ねると、「だって3分前に行動できるようになっとかないといけないじゃん。」と意識している様子があります。
この調子で中学生になる準備をして、「中学校は楽しいところ」「ルールがあるから安心できる」という認識に変わっていってくれればいいですね。
心理指導担当職員:松本